ヤーラ国立公園からホテルに帰ってきたのが、お昼前。
十分に動物ウォッチングを楽しみましたが、ホテルの周りにもたくさんの動物たちが遊びに来ます。
部屋で少し休んだあとに、夕方涼しくなってからホテルの敷地内を散歩しました。
客室のすぐそばまで猿がきます。
やはり高いところが好きなようです。
この猿は、親子連れでした。
子供がちょうどおっぱいを飲んでいます。
海の方へ歩いていくと、バサバサっと足元から何かが飛び立ちました。
海の方を眺めながら歩いていたので、気づかずに近づいてしまいましたが、鳥が巣を守っていたのでした。
本でしか読んだことはありませんでしたが、本当に砂浜で卵を温める鳥もいるのです。
海をしばらく眺めて、ホテルの方へ戻ります。
犬はどこでも寝られる。
自分たちの客室のすぐ近くにも猿が…
どこを見つめているのだろうか。
いたるところに動物の気配が。
雨水の溜まったつぼから水を飲む。
シャッター音にビックリして、ちょっとむせさせてしまいました。
それだけ静かなところなのです。
すばしこい鳥たちは、なかなか姿を見せてくれません。
木の枝に数秒とまったところを、やっと捉えることができました。
いそいそと茂みに向かう鳥。
爬虫類にも出会えます。
実は、このホテルでは一つ心残りがあります。
ウサギの写真を撮りそびれてしまったことです。
「クロエリウサギ」という首の後ろが真っ黒なウサギを、ホテルの敷地内で確かに見たのです。
ですが、ホテルにチェックインした直後で、とっさにカメラを準備できませんでした。
もう一度ウサギを見つけたいと思って、日が沈みそうになっても、外をウロウロしていました。
ワイルド研秘書はすでに飽きて、部屋で休んでいます。
すると、少し離れた茂みの中に、何やらごそごそと動く塊が。
イノシシが、何やらエサを探しているようです。
家族連れなのか、数頭の大人に混じって子供もいました。
結局ウサギの姿を見ることはなく、暗くなってしまったので諦めて部屋に戻りました。
夜の空の中に、ヤモリのシルエット。
* * *
翌日、ゆっくりと朝食を楽しんだ後、次の目的地へ出発です。
ヌワラエリヤ(Nuwara Eliya)というところを目指します。
ティッサマハーラーマ近くのキレイな湖
ホテルから1時間弱、タクシーに乗ってティッサマハーラーマのバス停まで戻り、そこからまたバスに乗る予定でした。
バスについては、昨日ホテルのフロントのお姉さんにあらかじめ聞いていて、エッラ(Ella)というところでバスを乗り換えれば、4時間程度で行けるという話でしたので、気楽に行きました。
ところがどっこい、バス停にあるインフォメーションのおじさんに聞くと、この日は祝日でバスの本数が少なく、3回か4回乗り換えをして、ヌワラエリヤに着くまでに10時間はかかるとのこと。
しかも、ヌワラエリヤ行きの直行バスがあるが、少し前に出てしまったらしい。
なんだかなぁ、という気持ちになりながら、このおじさんの勧めに従い、ヌワラエリヤまで車を1台雇うことにしました。
後からやってきたアメリカ人ぽいカップルと4人で1台をシェアする形になりました。
この日目指したヌワラエリヤは、1800mほどの高地にある町です。
車は、どんどん山道を登って行きます。
運転手のお兄さんは寡黙な人でしたが、滝などがあると、ちょいちょい車を止めて見せてくれます。
山のお猿さんと出会いました。(写真ボケボケ)
ヤーラのホテルにいたのとは、全く違う風貌です。
目の周りに濃い縁取りがあり、歌舞伎役者のようです。
あとで調べると、スリランカ固有のマカクザルのようでした。
2時間ほどするとエッラに到着し、同乗したカップルはここで降りて行きました。
ヌワラエリヤまでは、さらに2時間ほどかかりました。
無事に到着したのが、13時頃。
自分で運転していませんが、乗っているだけでも結構疲れるものです。
この日宿泊したのが、ヌワラエリヤ・ヒルズレストという、ゲストハウス。
値段は非常にリーズナブルです。
それにも増してよかったのが、ゲストハウスのオーナーであるお父さんの人柄です。
これまで会ってきた商魂たくましいスリランカ人とは少し違って、威圧感のない優しい感じの方でした。
翌日の予定を相談すると、必要なお金を細かく計算してくれて、地図を書いて丁寧に説明してくれます。
他人の家みたいなところに泊まるのは嫌だと言っていたワイルド研秘書も、お父さんの人柄がかなり気に入った様子で、夕飯は外で食べずにこのゲストハウスで作ってもらうことにしました。
部屋の雰囲気もシックにまとまっている。
チェックイン直後から、外はものすごいどしゃ降りで、雷も鳴っています。
この日はお茶っ葉の工場見学に行く予定でしたが、あまりにひどい天気なので、雨が少し弱まったタイミングで、ヌワラエリヤのバス停付近をぶらついてみることにしました。
ゴミゴミとしたヌワラエリヤのマーケット。
ワイルド研秘書は、中国の田舎もこんな感じだよー、とずんずん進んでいく。
頼りになりますね。
バス停の近くに金魚屋さんが…
中国人観光客に人気らしい、ピンクの郵便局。
実際に、中国人のお兄さんから写真を撮ってとお願いされた。
自分たちも逆に撮ってももらいました。
宿に戻って準備してもらった夕飯を食べる。(写真ボケボケ)
もちろんカレー。
急にお願いしたのに、この量とクオリティ。
作ってくれたお母さんにお礼を言いに行くと、笑顔の素敵な優しい方でした。
明日は、ホートンプレインズ国立公園にハイキングに行きます。
9kmの山歩きです。
体力温存、そしてまたまた早朝出発のため、この日も早めの就寝です。
Day5に続く。