秘書と行く四川と重慶Part6 四川名物ションマオの国

Part5 背後から忍び寄る人魚より

いよいよこの日がやって来ました。
今回の中国滞在のメインイベント。
パンダを見に行きます。
秘書の故郷である四川省は、言わずと知れたパンダの生息地だからです。

朝早く行かないと混んでしまうということだったので、
朝6時ごろに起きて、7時過ぎくらいには秘書宅を出発しました。
秘書母は前夜の宴会で疲れてしまったようで、この日は秘書父が連れて行ってくれることになりました。
目指すのは、成都市にあるパンダの繁殖研究基地です。

秘書の家がある徳陽市からは車で約1時間半ほど。

目当ての場所に着きました。

開園からまだ20分ほどしか経っていなかったと思いますが、すでに周りには結構なお客さんがいます。
大きな観光バスも乗り付けていて、中国人にとってもパンダは大人気のようです。

車から降りると、秘書は一人でずんずん歩いて行きます。
室長と秘書父を置き去りにして、ずんずん先に歩いて行きます。
早く来たのに意外と人が多いことに焦っているようです。
ずんずん歩いて行ったと思ったら、入口の前にいるおじさんに何やら捕まっています。
何か会話をしているようです。
そして秘書が何かを受け取ったと思ったら、またどんどん先に行ってしまいました。
室長と秘書父がやっと追いついた時には、秘書はすでにチケットを買っていてくれました。
ですが、その手に持っていたのは、チケットばかりではありませんでした。
パンダのついたカチューシャを持っていたのです。

先ほど入口の前で呼び止められていたおじさんはグッズ売りの人で、その人に話しかけられて、買ってしまったようでした。
しかも、短い間に、次のような会話があったようです。

おじさん「これ買わない? 15元だよ」
秘書「高いからいらない」
おじさん「じゃあいくらなら買う?」
秘書「10元」

しかも、しっかり値切っています。
たくましいものです。

このたくましさは、園内に入ってからも発揮されました。
この園の一番の人気は、やっぱり赤ちゃんパンダを公開しているところです。
そこはやっぱり混みますから、行き方を事前にリサーチしておいてくれたのです。
心強いかぎりです。

赤ちゃんパンダの場所は、園のかなり奥の方にあるので、トラムのような乗り物に乗って行くほうが早く行けます。
1人10元かかりますが、歩いている人たちをどんどん追い抜いて行けて快適でした。
しかも、道はアップダウンがあるので、歩くのも結構大変そうでした。

到着したのは、パンダの月産室です。(「月産」って何でしょうか?)
ここからもう少し歩きます。

パンダの住んでいるところは、やはり竹の中です。
秘書は、調子こいて買ったカチューシャをつけています。

こんな吊り橋も渡りました。

そしていよいよ、赤ちゃんパンダのいる建物の中へ。

いました!

タオルに包まれて2頭がスヤスヤと眠っています。
そして、もう一頭はぬいぐるみのようにぶっ倒れています。
足の裏までよく見えます。

手前側には、もう一頭。
こんなに間近で見られるとは思っていませんでした。

人だかりが出来始めていましたが、秘書が調べておいてくれたおかげで、ギリギリ混み始める前に見ることができました。
素晴らしいタイミングでした。

日本にいるパンダにも一頭一頭名前が付けられていますが、中国でも名前が付けられているようです。
この子パンダの名前はというと、、、

そういう名前をつけることもあるのですね。

もちろん、この繁殖研究所にいるのは、子供のパンダだけではありません。
大人のパンダもたくさんいます。
残りの時間は、園内に飼われている大人パンダを見て回りました。
普通の動物園のような作りなのですが、どこへいってもパンダです。
つまり、パンダからパンダへと渡り歩いて行くのです。
レッサーパンダも飼われているようなのですが、行った時は残念なことに施設が閉まっていました。

竹を食べるパンダたち。
食べない部分はお腹の上に乗せっぱなしです。

ゴロゴロしている姿もまたパンダ。

パンダとの距離はどこも結構近いです。

ガラス越しでもすぐそこにいます。

竹を食べる時にがっつりと腰を据えて食べている姿が印象的でした。

中国語でパンダは「熊猫(ションマオ)」。
中国語の話せない室長でも、周りの中国人が「ションマオ、ションマオ」と言っているのだけは聞き取れます。

園内には、他にも楽しい仕掛けがたくさんあります。

生まれたばかりのパンダの写真が、パネルになって展示されていました。
産毛がかすかに生えているほどの時期でも、白黒の模様があるんですね。
おもしろい動物です、まったく。

自動販売機は笹のデザインです。

園内を回る小型のバスも、パンダ模様。
(写っているのは秘書と父)

売店は「パンダの飲食」。

どこへ行っても竹・竹・竹。

なぜか、孔雀の親子が歩いていました。

巨大な池もあって、天気のいい日には散歩しても楽しそうです。
私たちが行った時は、残念ながら雨が降ったり止んだりでしたが。

観光客に嬉しいサービスがあります。
ここで買ったパンダのハガキを国際郵便で送れるのです。
まずはハガキと切手を買って、お店の脇にあるスペースで住所などを書きます。
(切手を先に貼らないと、後で貼るスペースがなくなってしまうので注意! 室長は失敗して、変な場所に切手を貼りました)
ここには、「熊猫国」(パンダの国)から送ったというスタンプが置いてあって、自由に押していいので、記念になります。
室長の実家に送りましたが、1ヵ月ほどで着いたようです。

最後に出口付近にあるお土産コーナーに寄りました。
竹のボールペンや、中国語とパンダの書いてあるコースターを買いました。

欧米から団体で来ている観光客の方もいて、かなり混んでいました。
日本ではなかなか見られない赤ちゃんパンダを見るには、やはり朝早くから行くのがオススメです。

四川にお越しの際は、ぜひどうぞ。

Part 7に続く。